第六十三巻第一号〜第十二号


694集(第六十三巻第一・二号)平成29年1・2月
《特集 近代》
森鷗外と明治の葬式──「ル・パルナス・アンビュラン」を中心に──岩谷 泰之
「羅生門」における創作意図と方法──改稿の問題──橋浦 洋志
丹羽文雄「生母もの」にみる人間観──親鸞思想(宿業論)への接近の契機──河合 重好
森敦『意味の変容』論──展開される/要請される理論 ──山本 美紀
森敦「鳥海山」論──読みがたさの生成──井上 明芳

資料紹介 東北大学・漱石文庫所蔵「漾虚碧堂図書目録」翻刻と解説──熊本時代における漱石と和漢書── 佐々木靖章

研究余滴 半井桃水と横川唐陽佐藤 裕亮
文学碑めぐり 13森鷗外歌碑(奈良公園)「猿の來し官舎の裏の大杉は折れて迹なし常なき世なり」半田 美永
『解釈』解釈学会会則
『解釈』投稿規程
あとがき
彙報
◆695集(第六十三巻第三・四号)平成29年3・4月《特集 古代》
万葉集における希求表現「ぬか・ぬかも」の成立──北条忠雄氏の卓見の立証── 黒田  徹

後撰集一一八二・一一八三の贈答歌の解釈をめぐって福田  孝
『源氏物語』少女巻「老の世に持たまへらぬ女子をまうけさせたてまつりて」の解釈藁谷 隆純
『源氏物語』六条院秋の町と「嵯峨の大堰のわたり」大石こずえ
『源氏物語』浮舟巻の歌の機能について山崎 和子
芥川龍之介と『禅林句集』──「百草」「夜来花」「愁人」「空中花」── 仁平 道明
研究余滴 虚空からの声─法華経と仏教説話─佐藤 浩平
文学碑めぐり 14 浜坂の遠き砂丘の中にしてさびし記我れを見いでけるかも武郎 石尾奈智子
平成29年度 解釈学会全国大会 研究発表者募集のお知らせ

《『赤い鳥』創刊一〇〇年記念──特集・児童文学》原稿募集
『解釈』投稿規程
あとがき
彙報
◆696集(第六十三巻第五・六号)平成29年5・6月《特集 国語教育》
説明的文章の学習指導における「筆者」概念の検討──「想定のパラドクス」を中心に──正木 友則
小学校における付け句創作指導の可能性──趣向と句作に基づく教材化への視点──迎 勝彦・寺島 徹
あまんきみこ「白いぼうし」テキスト異同からみえること 菅野 菜月・佐野比呂己
評論「ミロのヴィーナス」指導における絵本の活用  李軍
小式部内侍「大江山」歌説話教科化考  梅木裕

古典を「語り」で伝える──大学生は高校での実践をどう捉えるか── 早坂 晴子

深川明子のイメージ形成論の構築過程 花坂歩
文学碑めぐり 15木下杢太郎詩碑「ふるき仲間も遠く去れば、また日頃顔合せねば、知らぬ者とかはりなきはかなさよ。春になば 草の雨。三月、桜。四月、すかんぽの花くれなゐ。また五月にはかきつばた。花とりどり、人ちりぢりの眺め、窓の外の入日雲。」 小林 國雄
あとがき
彙報
国語教育情報
◆697集(第六十三巻第七・八号)平成29年7・8月《特集 近代》
古井由吉と芭蕉──『山躁賦』から「机の四隅」へ──藤田 祐史

『遊学八少年』から『当世書生気質』へ──構成・趣向における『牡丹灯籠』の影響── 清水徹
太宰治「駈込み訴へ」論──ユダの願い──尾山 真麻
太宰治「饗応夫人」論──語りの〈空〉を読む──鈴木 杏花
〔研究ノート〕片山廣子の短歌と芥川龍之介 ──芥川への書簡と歌稿に込めた再生への祈り──清水麻利子
研究余滴〈賽の河原〉の出自をめぐって和田 能卓
文学碑めぐり 16鎌倉・壽福寺の星野立子句碑──同寺所縁の文人、その他著名人の墓などにも触れて──鈴木 良昭
《『赤い鳥』創刊一〇〇年記念─特集・児童文学》原稿募集
平成29年度 第49回解釈学会全国大会研究発表要旨

あとがき
◆698集(第六十三巻第九・十号)平成29年9・10月《特集 中世・近世》
「夏のしるし」考──『百人一首』家隆歌の一考察── 吉海 直人
『百人一首』「あしびきの」歌の性別と翻訳カーロイ・オルショヤ
『沙石集』における漢籍由来の説話について──無住による中国説話の採集手法──竹ヶ原康弘
『発心集』の深層──「臨終正念」への不安── 佐藤 浩平
『春色梅児誉美』における再会──人物表象に示された因果応報的世界観──広野 千里
鳴雪にとっての凡兆──明治時代の『猿蓑』の受容を視座にして──黒川 悦子

文学碑めぐり17井上靖 「鬼ヶ城にて」半田 美永
平成二十九年度 第49回解釈学会全国大会大会記録
平成二十八年度事業報告
平成二十九年度事業案
平成二十八年度決算・平成二十九年度予算案
投稿規程
あとがき
彙報
◆699
集(第六十三巻第十一・十二号)平成29年11・12月《特集 国語学》
平成二十九年度第四九回解釈学会全国大会公開講演 四鏡における人称代名詞(自称・対称) 小久保崇明
述定文の成立と述語──述定文成立の決め手は何か──竹林 一志
訳語「彼・彼女・彼等」の定着過程につい

──辞書での立項と新聞での定着を中心に──白   楊
『論語』「五十而知天命」考──漢文教材における孔子像をめぐって──樋口 敦士
夢野久作「冗談に殺す」論──〈日常〉から〈非日常〉へ── 黄  如萍
文学碑めぐり 18鎌倉市大町と埼玉県比企郡小川町鎌倉の万葉学者仙覚の二つの碑妙本寺「万葉集研究遺蹟碑」と小川町「仙覚律師顕彰碑」織田百合子
総目次
《『赤い鳥』創刊100年記念──特集・児童文学》原稿募集
あとがき
彙報